パナメーラのハイブリッドってどう??【970パナメーラS ハイブリッド レビュー】

パナメーラ

こんばんは、てるてるぼうずです。

温室効果ガス排出抑制とかCAFE規制だったりとかでガソリン車に対する

風当たりが強くなりそうな昨今ですが、ヨーロッパ圏はその傾向が日本より早かったので

ハイブリット導入も早かったです。

そんな規制にポルシェも例外なく、適用すべくハイブリット化が始まりました。

ハイブリット化するのに必要なモーターやバッテリーのスペースの確保がしやすいモデル

ということで970パナメーラにもハイブリットモデルがあります。

実は私もパナメーラのハイブリットモデルは狙っていた過去がありましたので

かなり気になっておりました。

そんな中で実際に実車を乗らせて頂くご縁があったので

簡単ではありますがレビューしたいと思います。

今回乗らせて頂いた970パナメーラS ハイブリッド

今回乗らせて頂いたのはこちらの970パナメーラ S ハイブリッドです。

こちらは「クリスタルグリーンメタリック」という珍しい

メーカーオプションのお色になっております。実際に見ると本当に綺麗な色をしております。

こちらは970パナメーラの中でも前期モデルですので若干顔つきが後期と違います。

グリル周りも同色になっていて正面からの迫力はかなりあります。

ドアにハイブリットのロゴ

970パナメーラの前期ということで後期と細かい部分で少し違う部分があるのですが

こちらは別記事にて紹介させて頂こうかと思っております。

今回の記事では、純ガソリンである我が家の970パナメーラSとの差に焦点を合わせて

レビューしていきます。

最近のポルシェのE-ハイブリットといえば、ブレーキキャリパーが

アシッドグリーンのイメージがありますが、こちらのモデルは

我が家の970パナメーラSと同色のグレーの塗装になっておりました。

このアッシドグリーンキャリパーは個人的にはカッコいいと思うのですが、

オプションで黒塗装を選ぶ人もいるみたいなのでそこは好みですね。

このデザインのホイールも970パナメーラ前期にしかないデザインでカッコいいですね!

ちなみにモデル名になっている「パナメーラS ハイブリッド」ですが

何か違和感に気がつくでしょうか。

「E」が付いていないのです。

これはEが付いていると【PHEV】という意味になるからです。

970パナメーラのハイブリッドモデルは前期と後期で仕様が違っています。

後期になると【PHEV】仕様となる為、充電ポートが追加されたりと変更があります。

その為、後期モデルのモデル名も「パナメーラ S E-ハイブリッド」となるのです。

(実は記事書いてる最中に知りました・・・。オーナーさんすいません💦)

エンジンルーム

こちらがハイブリッドモデルのエンジンルームになります。

ハイブリッド用の高圧電流が通っていることを示すオレンジ色のカバー付きの配線が見えます。

こちらのエンジンはVWグループでの共同開発のV6 3000CC スーパーチャージャーです。

ハイブリッドなのにスーパーチャージャー!?

この辺りから何だか雰囲気が怪しくなってきます・・・。

インパネ周り

メーター周りはちょっと通常のモデルと異なっています。

ハイブリッドのエネルギーフローを示す画面だったり

走行に電力を使っているのか発電しているのかを示すメーターがあったりします。

同じパナメーラSになりますのでスピードメーターは330km/hまでありますね。

(エ、、、エコカー????)

写真は忘れてしまいましたが、シフト周りにもE-POWERという電気のみで走行する

ボタンがあったり多少相違点があります。

またミッションの仕様の違いなのか分かりませんがティプトロニックSの方がPDKに比べ

シフトレバーの位置が少し高い気がしました。

実際に乗ってみての感想

この頃のハイブリッドに搭載されているモーターは47psと最近のモーターと比較すると

数値的には少ないかもしれません。

なので、実際に運転する前は少しアシストされているのが分かる程度かと思っていました。

ですが違います。

ポルシェはポルシェであり、例えハイブリッドであれど、それはポルシェである。

本当にこれを感じました。

 

 

 

このパナメーラ S ハイブリッド

めちゃくちゃ速いんです・・・。

このハイブリッドは決して燃費稼ぎのハイブリッドではないのだと。

これは速く走るためのハイブリッドだと認識させられました。

モデルパナメーラS(後期)パナメーラS ハイブリッド
エンジン3000cc V6
ツインターボ
3000cc V6 
スーパーチャージャー+モーター
馬力420ps333ps+47ps(モーター)=380ps
トルク53.0kg・mエンジン44.9kg・m+モーター30.6kg・m
車重1,870kg1,980kg
新車価格(本体のみ)\14,990,000\14,830,000
駆動方式FRFR
カタログ燃費値11.1km/L14.1km/L
ミッション7速PDK8速ティプトロニックS
パナメーラ比較表

比較してみると車重が100kg近く違うのにも関わらず、圧倒的にハイブリッドの方が

0km/hからの加速がスムーズなのです。

これは我が家の970パナメーラSがツインターボなのでターボラグの影響とも言えますが

モーター+スーパーチャージャーという

低速域~中速域最強の組み合わせの恩恵かと思います。

発進時はモーターのみでエンジンが苦手とする0km/hからをサポートし、

動き出した後の中間加速はエンジン+スーパーチャージャーをメインに動かしていく

これは街乗りでは完璧なパッケージングです。

後ろから追いかけた時はタービンが回り切っていない領域では離される一方でした💦

本格的に離されるのでスポーツモードに入れる筆者

またハイブリッド化によって増えた100kg差の車重ですが、明確に感じたのは下り坂です。

ハイブリッドなので下り坂などでアクセルを踏んでいない時にはコースティング

(エンジンとタイヤを切り離す)を行うのですが、これによって滑空状態になるので

意外とスピードが出ます。

直線状の登坂ではモーターのアシストのお陰かあまり車重は感じなかったです。

 

こちらのパナメーラS ハイブリッドですが発電方法としてはブレーキ時の回生を

主としている様で、ブレーキを踏むと「CHARGE」の方にメーターが動きます。

この回生ブレーキがある影響でブレーキタッチに差があるのではないかと

気になっていましたが、流石ポルシェ。そこは綺麗に収めてくれています。

完全停止時に少しクセがありますが、それ以外は純ガソリン車と何も変わらないです。

 

ハイブリッドだから音はしないんじゃないの?と思われる方も居ると思います。

ですが、スペック表を見てください。

V6・3000cc・スーパーチャージャーという

ハイブリッドにあるまじきスペックのエンジンが積まれています。

実際にアクセルを踏み込んでいくとエンジンが始動して回転数が上がっていくとともに

勇ましい音が聞こえてきます!!

純ガソリン車との違いはセルでの始動音の有無です。

ここはハイブリッドモデルを選ぶ上で非常に悩みどころだと思います。

まとめ

今回乗らせて頂いた970パナメーラ S ハイブリッド。

かなりいい意味で裏切られました。

もしかしてハイブリッドモデルでも良かったんじゃない?とも思えるくらいにいい印象を持ちました。

燃費も実際我が家の970パナメーラSより+3km/L程度いいですし

あの中間加速の持ち主なので街乗りのスタートダッシュではかなり速い方です。

アクセルを深く踏み込む必要もなく、ストレスフリーに流せると思います。

あくまでも970パナメーラ中での比較です。浮気じゃないです💦

パナメーラなのにハイブリッドだってー(笑)

なんて格下に見ているとあっという間にチギられます。

決して燃費を稼ぐ為のハイブリッドではなく、速く走るためのハイブリッドです。

エンジン+モーターのブーストモードがある位、走りにステータスを割り振った車なのです。

 

外見は同じでもあんなに中身が違うパナメーラ、やはり面白い車です。

同じボディなのでオーナー同士で意外と簡単に乗り比べが出来るが今回の発見でした(笑)

まだ素の3.6 V6・GTS・ターボと色々グレードが残っているので制覇した所存です!

こちらのパナメーラに関する記事はシートベンチレーターの話とかも色々見どころ

満載でしたし、オーナー様とパナメーラオーナー同士色々な話が出来たので

これから様々な記事にして紹介出来たらなと思います。

 

今回ご協力頂きましたオーナー様。本当にありがとうございました!!

 

ではでは。

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